もうすぐ九月。もうすぐ秋。
ということは、たしか、荒川ーンの新刊が秋だったと思うから、ペシャワール入城までのコミックが読めますねーもうすぐ。
大変楽しみです。
アル戦がコミック化、アニメ化するといわれたとき、原作ファンとコミックファンと、アニメファンで確執ができるとか、中傷合戦になるとか、ネットで騒がれているのを見かけて全く意味がわからなかったのですが、アニメも二期を見終えて、なるほどなあ、と今更腑に落ちた次第。
こんなに、全く違う作品になるとは思わなかった。
鋼の錬金術師で、原作とアニメの一作目と二作目と劇場版とそれぞれにファンが居てそれぞれに疎通がないというハガレンファンの後輩の体験談を思い出しました。
表現媒体の違いとか、関係ないくらい、登場人物の人格もエピソードもまるで違う。違いすぎる。同じ原作をもとにしてもこんなに違うかというくらい、違う。
荒川さんのアルスラーンをもとにしていながら、アニメが先行したということで批判を見かけるのだけれど、これ、よかったと思います。
アニメがぶっ壊してくれたことごとくの無念も怒りも虚しさも、
「しょうがない。大丈夫。荒川さんがあのシーンもこのシーンもあのセリフもきっときっと、ちゃんと描いてくださるから!」
と思えば耐えられる。
アルスラーン戦記の、ここがいい!というポイントを、全部削り捨ててくれたアニメにはびっくりです。それでなお、けっこうおもしろい、とみられるのがすごい。筋立てとキャラクターの力でしょうか。ものすごく削って削りまくって尺に収めてしかも、何とか流れがわかって、まあまあ面白い作品に仕上がっているところはプロの編集力ってものを感じて素直に凄いと感心しますが、
アニメだけ見たアルスラーンファンと、原作を読んだから彼が好きなアルスラーンファンでは、話がきっとかみ合わないだろうな!というところが悲しい。
これはこれ、それは、それ、と自分に言い聞かせないといけないな、と思います。
エステルが!
エステルがー!!!
彼女はもっと、もっとな…
アルフリードも、ずいぶん残念な描写になってしまって、
アニメだけ見た人が彼女らを好きじゃないと言っているのを見ると悲しくてならない。
みんな原作読んでくれー!
コミックを読んでくれー!
気が強いだけの空気読まない図々しい娘とかじゃないからー
むしろ保守的すぎる献身的な情の篤い、賢くて責任感もあって、礼儀もわきまえているいい子なんだよ…。遠慮しすぎだよ!て声をかけたくなるくらい、アルフリードは父権的な文化で育っている娘だからイライラするんだよ。
そこ全然違うんだよねえ…。
封建制で民主的な正義感をかざすナルサスがいかに変人で危険で特殊であるか、アニメを見ていると迫ってこないんだよな。
ギスカールが何をしたかということも。ルシタニア人の素朴さ朴訥さが、ギスカールの教唆とボダンの教えのおかげでどれだけ毒されて、パルスを侵略したことでさらに人間性を蝕まれて、どれだけ邪悪になっていくか。モンフェラートが滑稽な王をはやし立ててヒステリックに大笑いする、その笑声を耳にしてぞっとする描写はものすごく印象的なんですが、それを踏まえてあの八月に向かっていく陰惨さというのは、表現しないほうがいいかもしれないけれど。
外国への遠征をけしかけるために、敵は悪だとすりこむことは大変危険なことである。という恐ろしさをもう少し突っ込んでほしかったなあ。
アンドラゴラス王も、大陸公路の治安を守ることで権益を得るパルスという国の王としては、しごくまっとうな王なのですけれど、アニメは割と勧善懲悪で、この人は敵でーす、悪いでーす、という位置にしか今のところ見えないのが残念。アニメのシャガードが、奴隷制度のどこが悪い!と言い切ったのはよかった。
なぜ、悪いのか。
システムの悪さをもう少し突き詰めて、こうだからいかんのだ、という部分をきちんと描いてほしい。
倫理的にだめだから、奴隷がかわいそうだから、という理由ではお粗末すぎる。
ということは、たしか、荒川ーンの新刊が秋だったと思うから、ペシャワール入城までのコミックが読めますねーもうすぐ。
大変楽しみです。
アル戦がコミック化、アニメ化するといわれたとき、原作ファンとコミックファンと、アニメファンで確執ができるとか、中傷合戦になるとか、ネットで騒がれているのを見かけて全く意味がわからなかったのですが、アニメも二期を見終えて、なるほどなあ、と今更腑に落ちた次第。
こんなに、全く違う作品になるとは思わなかった。
鋼の錬金術師で、原作とアニメの一作目と二作目と劇場版とそれぞれにファンが居てそれぞれに疎通がないというハガレンファンの後輩の体験談を思い出しました。
表現媒体の違いとか、関係ないくらい、登場人物の人格もエピソードもまるで違う。違いすぎる。同じ原作をもとにしてもこんなに違うかというくらい、違う。
荒川さんのアルスラーンをもとにしていながら、アニメが先行したということで批判を見かけるのだけれど、これ、よかったと思います。
アニメがぶっ壊してくれたことごとくの無念も怒りも虚しさも、
「しょうがない。大丈夫。荒川さんがあのシーンもこのシーンもあのセリフもきっときっと、ちゃんと描いてくださるから!」
と思えば耐えられる。
アルスラーン戦記の、ここがいい!というポイントを、全部削り捨ててくれたアニメにはびっくりです。それでなお、けっこうおもしろい、とみられるのがすごい。筋立てとキャラクターの力でしょうか。ものすごく削って削りまくって尺に収めてしかも、何とか流れがわかって、まあまあ面白い作品に仕上がっているところはプロの編集力ってものを感じて素直に凄いと感心しますが、
アニメだけ見たアルスラーンファンと、原作を読んだから彼が好きなアルスラーンファンでは、話がきっとかみ合わないだろうな!というところが悲しい。
これはこれ、それは、それ、と自分に言い聞かせないといけないな、と思います。
エステルが!
エステルがー!!!
彼女はもっと、もっとな…
アルフリードも、ずいぶん残念な描写になってしまって、
アニメだけ見た人が彼女らを好きじゃないと言っているのを見ると悲しくてならない。
みんな原作読んでくれー!
コミックを読んでくれー!
気が強いだけの空気読まない図々しい娘とかじゃないからー
むしろ保守的すぎる献身的な情の篤い、賢くて責任感もあって、礼儀もわきまえているいい子なんだよ…。遠慮しすぎだよ!て声をかけたくなるくらい、アルフリードは父権的な文化で育っている娘だからイライラするんだよ。
そこ全然違うんだよねえ…。
封建制で民主的な正義感をかざすナルサスがいかに変人で危険で特殊であるか、アニメを見ていると迫ってこないんだよな。
ギスカールが何をしたかということも。ルシタニア人の素朴さ朴訥さが、ギスカールの教唆とボダンの教えのおかげでどれだけ毒されて、パルスを侵略したことでさらに人間性を蝕まれて、どれだけ邪悪になっていくか。モンフェラートが滑稽な王をはやし立ててヒステリックに大笑いする、その笑声を耳にしてぞっとする描写はものすごく印象的なんですが、それを踏まえてあの八月に向かっていく陰惨さというのは、表現しないほうがいいかもしれないけれど。
外国への遠征をけしかけるために、敵は悪だとすりこむことは大変危険なことである。という恐ろしさをもう少し突っ込んでほしかったなあ。
アンドラゴラス王も、大陸公路の治安を守ることで権益を得るパルスという国の王としては、しごくまっとうな王なのですけれど、アニメは割と勧善懲悪で、この人は敵でーす、悪いでーす、という位置にしか今のところ見えないのが残念。アニメのシャガードが、奴隷制度のどこが悪い!と言い切ったのはよかった。
なぜ、悪いのか。
システムの悪さをもう少し突き詰めて、こうだからいかんのだ、という部分をきちんと描いてほしい。
倫理的にだめだから、奴隷がかわいそうだから、という理由ではお粗末すぎる。
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